パリ初!のデジタルアート美術館でゴッホの世界へ【2019パリ】
みなさんこんにちは!エイミーです。
先日から気まぐれで投稿している2019年パリ旅行記、他にもたくさん紹介したい所がありますが今回最終回にしようと思います。
最後にご紹介するのは、2018年にオープンした新感覚の美術館、アトリエドルミエール(L'Atelier des Lumieres)です!
パリ初のデジタルアート美術館
アトリエドルミエールは2018年の春にオープンした新しい美術館。それもパリ初のデジタルアート美術館という事でとても話題になりました!
場所はパリの11区。中心部とは異なりとても庶民的なエリアで華やかな雰囲気はありませんでした。(それでも美味しそうなカフェやエスニック系のレストランなどがたくさんありました!)
基本は予約制。私たちもインターネットで時間予約&チケット購入をして訪問。夜の時間帯でしたがたくさんの人で賑わっていました!
こちらの美術館は廃工場だったスペース。広いスペースを生かして壁や床をキャンバスにみたてテーマに沿った音楽と素晴らしい映像が繰り広げる姿は圧巻。撮影自由なので、自分たちもアートの中に紛れ込んだような不思議な写真が撮れるのも人気の要因のひとつ。
2018年はクリムトの作品がテーマ。
そして私たちが訪問した2019年はジャポニズムとゴッホがテーマ!日本人としては日本がフューチャーされているのは誇りだし、大好きなゴッホが取り上げられているしとかなり私的にドンピシャなテーマで大興奮!
ちなみに現在は印象派からポスト印象派まで活躍した巨匠たちをテーマとした【地中海の旅】が開催されているそう。HPや映像を見た限りこちらも色彩豊かで楽しそう。
現在は新型コロナウィルスの影響で2020年12月1日まで臨時休業が決定。1日も早く、再オープンする日が来るのを祈るばかりです。
浮世絵がフューチャーされた【夢見た日本 浮世絵】
こちらの美術館は指定された時間に入館すれば滞在時間は自由。作品が順に、エンドレスに投影されています。
まず私たちが鑑賞したのは日本の浮世絵がテーマになった映像作品。有名な浮世絵作品が音楽に合わせて動く姿は必見です。まずは二階から全体を見てみることに。
壁一面に障子が写ってると思っていたら…
スルスルと開いて中からは花魁や芸者、歌舞伎役者たちが!
色鮮やかな背景に目を奪われます。
葛飾北斎の有名な波の絵。同時に流れてくるのはドビュッシーの【海】。ドビュッシーのこの名曲の譜面表紙には北斎の波が使われているという関係性から生まれた演出。憎い!
大きな鯨が泳いできます!生き物たちもそれぞれ別の浮世絵作品から飛び出してきて、彩りを加えます。
二巡目は一階に移動して同じ作品を見ましたが、角度が変わると印象も迫力も違います!
投影される浮世絵たちと一緒に写真を撮るとまるで自分も世界に入り込んだように。
ラストは坂本龍一さんの音楽が流れてきます。どこからともなくたくさんの提灯が出現!
たくさんの提灯が空に浮かんでいくシーンはとっても幻想的!
だけれど、これは日本じゃなくて台湾やタイのランタン祭だよね〜と夫と小声で突っ込みつつ、壁一面に映る美しい光たちにうっとりしたところで幕を閉じました…
名作が続々出てくるゴッホパート!
メインのゴッホパートは浮世絵パートよりも長めの作品。こちらも二回鑑賞。一回目は二階から全体を、二回目は一階に降りて映像作品との融合を体感しました!
初期の作品から年代順に流れていきます。ゴッホの初期作品は全体的に暗い色彩のものが多目。農民をモチーフとした作品が続きます。
映像が続くにつれゴッホの作品もみるみるうちに色彩が鮮やかになっていきます。
彼の代名詞とも言えるひまわりが壁一面に投影された瞬間には感激の一言。
母が一番大好きなゴッホの作品、アーモンドの花や
紫の色合いが印象的なアイリスの花など、ゴッホが描く花の作品はやっぱり素晴らしい。
こちらは有名な寝室の作品ですね。
終盤に出てくる星月夜の演出。
床にも水面に映る光が表現されていてとても幻想的。全体を通して一番お気に入りの場面です。
ゴッホは弟テオに大量の手紙を送ったことも有名。彼が綴った文字たちが次々に投影される演出も印象的。
一階から見るのも違う迫力が楽しめてやっぱりオススメです!
ゴッホの作品は今までたくさん鑑賞してきましたが、デジタルアートという新たな表現方法と融合したことによりまた違った魅力を感じられた展示でした。死後もなおパワーアップして多くの人に感動を与えるゴッホ。
天国の彼にぜひ見せてあげたいですね。
ミュージアムショップも充実!
美術館には欠かせないミュージアムショップも出口付近にありました!
人がすごくて売り場自体の写真は撮れませんでしたが、ゴッホの作品をモチーフとしたグッズや浮世絵の絵柄がプリントされたグッズ、書籍も充実しており日本の漫画も今回発売されていました!
ゴッホとテオ兄弟を題材とした漫画、【さよならソルシエ】のフランス語版が置いてあったり、きちんと日本の漫画作品を知ってる人がしっかり監修したんだなと思えるラインナップです。
そんな中、こちらのグッズに一目惚れしてついつい購入してしまいました!
可愛すぎませんか!?ゴッホと彼が描いた花の総柄プリントマグカップ!!
見たことのない斬新ながらゴッホらしいデザインのマグカップに一目惚れ。我が家はマグカップで溢れているので旅行先で買わないようにしてたのに。笑
美術館オリジナルデザインのエコバッグもあったのでお土産にオススメです!
まとめ
以上、新感覚のデジタルアート美術館、アトリエドルミエールのご紹介でした!
歴史ある美術館も勿論魅力的ですが、新しい技術をふんだんに取り入れて、歴史に残る傑作とのコラボレーションへの熱意がすごいアトリエドルミエールの作品たち。
今後の展示内容も、注目ですね!
今まで気まぐれパリ旅行記を読んでいただきありがとうございました!
まだまだ旅行へ行きづらい世の中なので、引き続きここ数年の間で行った海外旅行の振り返り日記を気まぐれにお届けしたいと思います!
今までのパリ記事はこちら。時間のある方どうぞ。