庭園も美しいロダン美術館【2019パリ】
みなさんこんにちは!エイミーです。
新型コロナウィルスが蔓延していなかった2019年、念願のフランスパリへ!時々投稿している気まぐれパリ旅行記の続きです。
今日は日本とも深い縁があるロダン美術館をご紹介します。
ロダン美術館とは?
ロダン美術館はフランスパリ7区にあります。パリの中でも屈指の高級住宅街地区で、周辺は立派な邸宅やおしゃれなセレクトショップ、カフェなどもあり散策するのも楽しいエリアでした。
フランスパリの美術館で使えるミュージアムパスも対象。
チケット売り場で並ばなくていいので、すぐに入館でき大変便利でした。入館時には簡単な手荷物検査もあります。
2020年11月現在は新型コロナの影響でミュージアムパスの購入状況も未定。かつ今回新たに施行された再度のロックダウンにより12月まで美術館はクローズ状態。
早く通常通りの営業に戻って欲しいですね。
ロダン美術館の建物はもともとホテルだったということもありとても美しい!
夏にはバラが咲き誇る広くて綺麗な庭園もありとても贅沢な空間。こんな美術館、歴史深いフランスパリならでは!ロダン本人が生前に建物を購入し、自身の作品をフランスに寄贈する形で美術館が完成しました。
広い敷地内にはちょっとした小道もあったりと自然がたっぷりなので、ゆっくりお散歩しても気持ち良さそうですね。
上野国立西洋美術館との深い縁
みなさん、日本でもロダンの作品を見かけたことはありませんか?上野にある国立西洋美術館の庭に地獄の門やカレーの市民、有名な考える人などたくさんのロダンの作品が展示されているのを見かけた人、多いのではないでしょうか?
国立西洋美術館の原点は実業家の松方幸次郎が収集したコレクション。彼のコレクションは歴史の荒波に揉まれ、数奇な運命を辿ってきたものが多いのです。
彼はロダン美術館初代館長のベネットと親交が深く、ロダン美術館とも契約を結び多くのコレクションを購入しました。当時有名な「地獄の門」を2体発注しています。
1体はもちろん現在も西洋美術館の庭に、もう1体はなんとこのロダン美術館に寄贈されました。この地獄の門が日本の実業家に寄贈された事実を来訪者のどれくらいが知っているんだろう?思わぬところで日本とのつながりを感じ嬉しく思いました。
戦争時にはロダン美術館のチャペル内に松方氏のコレクションを隠し保管してもらったりと、日本と縁が強い美術館であることがわかります。
庭園にも作品がたくさん!
美しい庭園内にはロダンのブロンズ像が点在しており、インフォメーションセンターでもらった地図を見ながら巡るのも楽しい。美しい緑と調和したブロンズ像達、なんだか生き生きしているように見えます。
西洋美術館にもある「カレーの市民」。実物大?と思うほど大きくてなかなかの迫力です。
世界一有名な彫刻と言っても過言ではない、【考える人】も勿論ありました!上野にもあるけれど場所が違うだけでこんなに雰囲気が変わるものか…。
広い庭園内にある作品探しをしながら巡るのも、アクティブな美術鑑賞で楽しいですよね!お子様がアートに触れる機会として訪れても良さそうです。
雰囲気が素晴らしい邸宅美術館
ホテルの建物をリノベーションした、メインの美術館にも足を運びます。本当に素敵な建物だなあ。
一歩足を踏み入れるとその光景に圧巻。完全に美術館仕様にするのではなく、もともとあった建物に作品を並べていったような仕様になっているのでまるで作品たちもこのお屋敷で暮らし時を過ごしてきたかのように調和しています。
中心にいるのはロダンが彫刻の道に進むきっかけともなった作品、青銅時代。
あまりにもリアルだったので生身の人間を形どったのではないかと物議を醸し出した作品だとか。確かに近くで見ると本当の人間かのような存在感ですね。
大好きな作品、「接吻」。いろんなバージョンがありますがこちらの作品は石膏像。
石膏は質感がすべすべしていてさらに二人の親密さが伝わる作品。やっぱり存在感がすごかったなー。
二階の展示室へ向かう階段が美しい!こんな場所でウェディングの撮影とかしたら素敵ですよね。みんな至る所で撮影してるので、誰も入らないで撮るのは至難の技。
ちょっと変わり種の作品も。こののっぺりとした顔立ちの石膏像はなんとモデルが日本人。芸者の花子さんはロダン作品のモデルとしてなんども作品に貢献したそう。
花子さんの生前に語ったロダンについてのインタビュー記事も面白いですよ!
あまり知られていませんが、有名なゴッホの【タンギー爺さん】はロダン美術館所蔵。
ロダンの長年の愛人、カミーユの作品の部屋も。ロダンに裏切られそのまま精神を病み寂しく亡くなったカミーユ。ロダンが生前この美術館を作る際、カミーユの作品を飾った部屋を作ると提案したとか。
情熱的な作品がたくさん展示されています。
ロダンが作った体の部位だけを集めた壁。頭だけ、手だけ、足だけといろんな部位を集めていてちょっと不気味。だけどロダンの練習熱心さも伝わってくる粋な演出ですね。
洋館自体も素晴らしく、ロダンの作品たちがまるでそこに住んでるかのような不思議で素敵な空間でした!
(空調が弱めなので暑い日や寒い日はちょっと注意です。)
フードメニューが充実しているオススメカフェ
ロダン美術館にはカフェも併設!
庭園の端っこに小さな建物があり、ドリンクとフードを販売しています。
見た目は割と地味なカフェだったので期待せず入店したらフードメニューの豊富さにびっくり!!!
野菜たっぷり、具沢山のサラダから種類豊富なケーキ類まで。ショーケースにずらりと並んでいる姿は圧巻!デパ地下のデリのようでした。
これは甘く見てたわ〜。サンドイッチも美味しそうだったし、ランチをここでいただくのもありかも。
店内にもテーブル席がありましたが使っている人は皆無。みんなテラス席にいたので私たちもテラス席へ。カフェラテとフランボワーズミルフィーユを注文。
コーヒーカップと比べてみてわかる通り、かなりのビッグサイズ。夫と半分こ。
パイ生地サクサクでフランボワーズの甘さと酸味がマッチしていて絶品!
まあ、ミルフィーユってどんなに頑張ってもこうなりますよね…笑
ランチにもひと休憩にも使えるカフェ、カフェスペースはおしゃれ!という感じではないですがフードメニューのクオリティが高めなのでぜひ利用してほしいです!
まとめ
今回はパリ7区にあるロダン美術館を紹介しました!
作品を堪能できるのはもちろん、庭園、建物、カフェ、そして日本との歴史と魅力満載。時間をたっぷりとってぜひ足を運んでほしい美術館です。
1日でも早く、以前のように自由にパリへ旅行に行ける日がくることを祈るばかりですね。しばらくは旅行記を書きながらなんちゃって旅行気分を堪能したいと思います。
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