【世界遺産】忘れてはいけない負の遺産 原爆ドーム
みなさんこんにちは!エイミーです。なんだかんだかなりの回数になってきました、今までに行ったことがある世界遺産シリーズです。今回は第13弾です!
本日ご紹介するのは広島にある世界遺産、広島平和記念碑(原爆ドーム)。以前、広島の世界遺産として宮島の厳島神社をご紹介しましたが、この旅行に同じく世界遺産である広島平和記念碑にも立ち寄っていました。
日本人として、現代を生きるものとして一度は行きたかった原爆ドームについてご案内します。
世界遺産:広島平和記念碑(原爆ドーム)
世界遺産、広島平和記念碑(原爆ドーム)は1996年に文化遺産として登録されました。1915年、チェコの建築家であるヤン・レツルが設計した建築物であり中央にドームが設けられたこのモダンな建物は広島の人々に大変親しまれたそうです。
初めて見た原爆ドームは思ったより小さい。何度も何度も写真で見た姿が衝撃的でもっと大きな建物だと思っていました。当時は「広島県産業奨励館」として使われたこの建物は、原子爆弾の衝撃波をほぼ真上から受けたのでこのような形で残ったのだとか。
劣化による崩壊のリスクやあんな出来事を思い出したくないという声もあり一時取り壊しも検討された原爆ドーム。しかし未来の若者たちに被爆、戦争の恐ろしさや悲惨さを伝えるために1966年、永久保存を広島市議会が決定しました。
私が訪問したのは2015年。たくさんの海外から来日した観光客もボランティアの方々の説明に耳を傾け時に涙している方も見かけたのが印象的。これからも私たちは世界唯一の被爆国として、この悲劇を語り継がなければいけませんね。
近くで見ると建物のデザイン性の高さがよくわかる。これは昭和初期、かなりモダンな建物として注目を浴びただろうなあ。今では別の意味で世界中に存在を知られることになってしまい、きっと建築に関わった人々は「こんな形で有名になりたくなかった」と不本意だったかもしれません。。
「負の遺産」」とは
広島平和記念碑は前述の通り文化遺産として登録をされていますが、「負の遺産」と呼ばれる遺産の1つでもあります。「負の遺産」とは戦争や人種差別、奴隷貿易といった人類が今までに犯してきた過ちを忘れず繰り返さないようにするための遺産として登録されたものです。
原爆ドームは原爆投下がもたらす惨状を伝える「負の遺産」と呼ばれています。他の遺産としては奴隷が取引された拠点となったセネガルのゴレ島やナチスドイツのホロコーストの象徴でもあるアウシュヴィッツなどが登録されています。
平和記念公園を散策
原爆ドームがある平和記念公園には、平和と戦争を考える記念碑や資料館があるので原爆ドームだけではなく公園をひと周りしてじっくり平和を考える時間を過ごしてみましょう。
こちらは「原爆の子の像」。被爆後白血病を発症し12歳で亡くなった禎子さんと原爆の犠牲にあった子供の慰霊碑です。
今も多くの千羽づるが全国、海外から送られてきており慰霊碑に捧げられています。
そして絶対に立ち寄って欲しいのは広島平和祈念資料館です。貴重な被爆資料、遺品、そして証言を通じて原子爆弾の悲惨さ、残酷さを知ることができます。2019年にリニューアルオープンしているので、私が見学した内容からまた大きく改変されたかもしれないのでまたぜひ足を運びたい。
目を背けたくなるような展示品も多くあり精神的にも辛い部分もありましたが、生きている間に訪れることができて心からよかったと思う資料館です。当時を知るひとが少なくなってきた今、辛いかもしれないけれどみんなに一度はきて欲しいと思う場所でした。原子爆弾が落ちた瞬間に止まった懐中時計がかなり印象的でした。
まとめ
華々しい歴史や文化を伝える遺産が多く登録されている世界遺産ですが、原爆ドームのような同じ過ちを繰り返さないための遺産も多く登録されています。平和な地で生きている現代の日本人である私たち。きちんとこういった歴史にも目を背けずに学び、伝えて、これからの未来が明るく平和なものであるために頑張っていきたいですね!
本日もお読みいただきありがとうございました。